有価証券報告書の見方・読み方―会社情報の宝庫
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会計の知識が中程度以上ないと読みづらいです。 |
●とても行き届いているというか網羅性に万全を期した本です。解説もそれに劣らず親切な方だと思います。
●がやはり182ページ第5以降読み進められる読者とそれが適わない読者がはっきり別れると思います。会計知識なしではこれ以上深入りしても時間の無駄です。182ページより前を熟読するだけでも一般常識をはるかに超えるかなりの知識は身に付きます。
●有価証券報告書と同じ構成の編集ですが順番はむしろ崩しても良かったような気がします。例えば関係会社の状況と大株主の状況は両方くっつけて見たほうがグループ全体のイメージは湧きやすいでしょう、が本書の構成によると離れすぎです。設備投資関係とセグメント情報もくっつけた方が読みやすいです。経理の報告は連結と単体それぞれの事項を対照的に見られたら報告書の使い方の勉強になると思います。
●ある節では2社の例を挙げていますがほとんどは一社のみなので出来ればすべて2つ以上の例を提示して欲しいです。報告書の様式は決まっていても会社の採る会計方針の違いによって記述の仕方が異なりますので複数見比べないと知識に漏れが生じます。
●版もかなりの回数改まっていますのでそろそろ索引をつけても良いのではないでしょうか。
●2部Vの経営分析は別の詳しい本に任せたほうが良いのでは、あまり役割を抱え込まない方が本来の解説に傾注できるでしょう。また読者の方も経営分析を知りたい場合この本ではなく別の本を参考にされることを勧めます。そんなに詳しくはありません。
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有報解読書の決定版 |
「有報」は投資家保護を目的とした証券取引法の法定書類ですので、証券取引所や証券業協会から要求される「決算短信」とともに、有価証券発行会社から提供される唯一の正確な情報源と言えますが、投資家は、その読みにくさゆえ、「有報」を読みこなした上で投資をしているかというとそうではなく、当該発行会社からすると第三者である出版社やアナリストの「翻訳本」である「会社四季報」「日経会社情報」各種雑誌や「アナリストレポート」の情報源を拠り所としていると思われます。しかし、「翻訳本」は所詮「翻訳」であり、投資家としては、やはり当該発行会社の情報源に基づき投資すべきであり、しいては当該発行会社の意識を高めるのではないでしょうか。西武鉄道やカネボウの有価証券報告書虚偽記載事件は、成熟していない日本の投資家が引き起こした事件といっても過言ではないのでしょうか。もっとも、読みにくいのは事実。この点本書は、「有報」の各項目の説明と企業の事例が詳細に解説されており、非常に重宝します。暫く改訂がなく、絶版になるかと思っていましたが、税効果会計、退職給付会計、金融商品会計、固定資産の減損会計等昨今の会計基準の改正や、内部統制等の定性情報への開示の拡充等にも対応しており、安心して使えます。第3部の「有価証券報告書でできる経営分析」も使えます。ただし、平成17年3月期までの「有報」を基に記載されていますので、ご注意を。当面法改正が相次ぐので、頻繁な改訂をお願いしたいものです。


